こんにちは。
おみそしる倶楽部 店主のカナです。
ウェブサイトのリニューアルにあわせて、あらためて「なぜ味噌汁のお店をはじめたのか」について、少しお話ししたいと思います。
私が日本の食や文化に強く興味を持つようになったきっかけは、高校時代にカナダで暮らしていた経験にあります。
現地では、日本の食や文化について興味を持ってもらう機会が多くありました。
当時の私にとって当たり前だったものを、「面白い」「素敵だね」と言ってもらえたことで、日本の食文化の魅力を外側から見つめ直すようになりました。
そして、自分自身もまた、日本の風土や暮らしの中で育まれてきた食文化に支えられてきたことを、あらためて実感するようになりました。
この経験が、いまの”おみそしる倶楽部”につながる原点になっています。
その後、農業の現場や食に関わる仕事を経験する中で、毎日の食卓に自然と存在しているにもかかわらず、意外と主役として語られることの少ない料理に魅力を感じるようになりました。
それが、おみそ汁です。
おみそ汁は、とても自由で包容力のある料理だと思います。
野菜や豆腐、海藻、魚、肉、発酵食品。
さまざまな食材を自然に受け止め、それぞれの良さを引き出しながら、一杯の中で調和させてくれる。
さらに、汁ごといただくことで食材の栄養を無駄なく取り入れやすく、味噌は発酵食品でもあるため、日々の身体にもやさしい料理です。
そして何より、子どもから大人まで、誰にとっても「ほっとする」と感じられる力があります。
一方で、日本の家庭では少しずつ味噌汁を作る機会が減ってきているようにも感じています。
また海外では、“authentic” (本物)な日本のおみそ汁に触れられる機会は、まだ多くありません。
こんなにも身近で、やさしく、奥深い料理なのに。
もっとたくさんの人に、その魅力を知ってもらいたい。
そんな思いから、おみそしる倶楽部をはじめました。
おみそしる倶楽部は、味噌汁を通して、地域の魅力や日本の食文化を再発見できる場所でありたいと思っています。
食べてほっとできること。
季節や自然を感じられること。
食材の背景にある、生産者や作り手の存在に思いを巡らせられること。
そうした体験の積み重ねが、人の心や暮らしを少し豊かにしてくれると信じています。
また、おみそ汁の背景には、日本の農業、発酵文化、醸造文化、そして器などの工芸文化があります。
味噌屋さん、醤油屋さん、糀屋さん、農家さん、料理人さん。
たくさんの方々の営みが重なり合って、一杯のおみそ汁が生まれています。
おみそしる倶楽部では、そうした日本の食文化を支えるものづくりや、人の手仕事の価値も、食を通して感じてもらえる場をつくっていきたいと思っています。
そして、お店で味わっていただくだけでなく、ぜひご自宅でも気軽におみそ汁を楽しんでもらえたら嬉しいです。
おみそ汁は、本来とてもシンプルな家庭料理です。
難しく考えすぎず、自由に楽しめる料理でもあります。
定番の具材でも、少し意外な組み合わせでも。
季節や気分に合わせながら、自分らしい一杯を作る楽しさがあります。
そのため、おみそしる倶楽部では、味噌汁づくりにまつわる商品や道具の紹介、ワークショップなども行っています。
私たちが目指しているのは、「おみそ汁」を通して、日本の食文化の魅力を未来へつないでいくことです。
毎日の食卓にある、何気ない一杯。
けれどその中には、日本の風土や知恵、人の営みがたくさん詰まっています。
これからも、おみそしる倶楽部を通して、ひとりでも多くの方におみそ汁の魅力を届けていけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、おみそしる倶楽部をどうぞよろしくお願いいたします。
